多々良 晃弘(たたら あきひろ)

 

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−−感想−−

 「お前、山田村って知ってる?」

 錬太郎さんが、あのダンディズムを追求した美声で私にお話しされたのはいつだっただろうか。インターネット関連のベンチャー企業でアルバイトをしていた私は、もちろんその有名な村名を耳にしたことはあった。しかし、学生が主体の企画が存在していたとは……。

 よく分からないうちに、始めてのオフ会。何か手元に渡ってきた資料で、とりあえず感じたことを発言した。建設的な意見を述べたつもりであったが、自分の口から出てしまった提案“インターネットと法律部会”なるものに責任を持つことになってしまった。

 これは、おいおい俺で大丈夫か、という大変高度なトピックであるにも関わらず、ゼミの仕事と並行してしまったため発表当日まで資料作りに追われる始末。食堂の片隅でずっと画面と対峙する毎晩だった。

 本当に間に合うのかという猛烈な危機感を抱いていたくせに、“白滝姫を探せ”“ためさんの凧上げ大会”など各種企画に参加する姿を目撃され、笑われていたような……。けれどもそこは知的野蛮人になるには超えなければならない試練だと覚悟を決めて?暴れまわった。中でも特に白滝姫を最初に見つけることができたときは感無量であった。
世が世なら白滝姫は私のものではないか。無念の思いでいっぱいである。

 ビーチバレー大会ではまだ内容が決まっていないのに、さしせまっていた法律部会の宣伝を行った。しかし、これが功を奏したのである。

 発表当日にはたくさんの村の方が。少し年上のお姉様方(つまり?)が、お誘い合わせの上いらしたのである。山田村助役に話を振ることも決して忘れず、あっという間に過ぎ去った90分であったが、村民、学生の皆さんとこういった形でふれあいを持てたのはまさしく“ふれあい祭”だと妙に納得できた時間であった。

 法律分科会、澄んだ夜空、旨い酒、戯れる子供、お助け隊でお訪ねした方々の笑顔、雑多な学生……。今、私は盛りだくさんの食事を終えていい気分になっている。

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