永原 錬太郎(ながはら れんたろう)
早稲田大学法学部
一言:
関係ないんですけど、ジャズ好きな人がいたら、
いろいろ教えてください (^ ^
ふれあい祭感想:
無理しましたね、いろいろと。とにかくいままでやったことのないことを、ただただやりたくて。
そのかわり、終わったときにはじーんときました。
最後の日に牛岳に登ったけど、ほんと、山登りのように、頂上に向けて登り切った、というふれあい祭の10日間でした。
初めてのこと、いろいろあったのですが、次のようにまとめてみました。
まず、準備段階でメーリングリスト(ML)を使い、祭やワークショップについての議論を重ねたこと、これは新鮮でした。なんか「うわー、電脳してるわ」っていう単純な嬉しさがありましたね。新しい自転車を買ってもらった子供のような
気分で。もう補助輪がはずれて、すいすいMLを乗りこなすみんなに追いつこうと、がんばってみました。
でもその反動で、電話やface to faceでのコミュニケーションを少し軽視してたかな、と今は反省してます。MLでは、話し合いの結論を出すのはかなり大変です。あくまで掲示板としてのツールですね。それを補うのが電話での直接の会話だったり、オフ会での顔合わせだったり。特に、オフ会の重要性は強く感じました。
ワークショップといえば、地酒でしたね。
抽象的な議論より、体と手を動かしてなにかを動かすほうが好きなので、ワークショップという形になりました。せっかくの電脳村なんだから、作っている地酒をオンラインで買えたらいいな、っていうのりで、山田村の上山さんともりあがり、実行にうつったのです。
みんないろいろな力をもった人達があつまり、アイデアを出し合い、もうすぐ地酒のオンライン販売用ホームページができあがります。発起人というわりには、マーケティングも知らず、HTMLもわからない僕は、ほんとに参加していたみんなに作業をお願いして回るだけでした。でもこれが、文系の自分の、これからの生き方の一つの形かな、と思うと、かなり貴重な体験です。
もっと勉強して、経験つんで、将来なにかをプロデュースする仕事ができたら、きっと面白いでしょうね。皆のちからがあつまって、一つの作品が出来上がるこの楽しさを、このワークショップで知ってしまったので。
このふれあい祭での活動をボランティアと言ってよいのかどうかはわかりませんが、非営利の活動をしたのは実はこれがはじめてでした。ただ、その先に価値ある経験があるにちがいない、という目論見があったわけで、やっぱり純粋なボランティアとは言えないですかね。
動機はどうあれ、いざ村に着けばぼくの気持ちもぐっと高まりました。村のみなさんの目が、そして好奇心が、パソコンやイベントを前にしてかがやいていたからです。山田村がやみつきになってる学生がいるのが、わかる気がしますよ。なんとか、自分が今まで得てきたものを、この人達に伝えられれば、役に立てば、と本気で思えたのも、このみなさんの目の輝きのせいでしょう。ちょっと臭いですけどね。でも本当です。
話は変わりますが、僕は今、家庭教師センターで家庭教師をお勧めするバイトをしています。でもこういう教育産業で働いていて、いつもひかかっていたことあったんです。それは、無垢な子供に「なんで勉強しなきゃいけないの?」って言われたときに、どう答えようかと。
そこであるバイトの先輩が、おもしろいことを言っていました。その人なら、こう答えるそうです。
「勉強は自分の為にするものではない。いずれその知識を人の為に使えるよう、勉強するんだ」と。
知識と言えるものはまだたいして持っていませんが、人のために少しでもそれを生かせる嬉しさを山田村で味わいました。喜んでくれる人がいるから、一生懸命働けるというものです。
それがダイレクトに伝わってくる山田村に、ぜひまたおじゃましたいと思います。
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