夜景

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これは夜景です。(だから見ればわかるって・・・)虹と同じく父の同窓会の時に撮りました。その日の晩に泊まったホテルの窓から撮りました。エラちゃんは明るいのが好きなのでこれにしました。

※今日のお話※
 ガルムの旅 第四話一匹狼
第四段です。どんなお話かな♪。
 出発は今日中なら延ばせるという事で日曜日私はガルムと公園へ行った。学校の同級生の男子がいた。赤音と美紀も。
「由紀か、そいつは彼氏か?」
さっそくからかってきた。私の学校は人数が少なく全校生徒約50人しかいない。みんな幼なじみだ。全校みんながお互いの事を知っている。私の住んでいる村は田舎だからだ。
「うるさいなあ。ほっといてよお。」
私は言い返した。遊んでいた小学生が遊びをやめて注目している。美紀と赤音も私とガルムのそばにいた。
「つーか、お前誰だよ。」
「ガルムだ。」
ポケットに手を入れ無表情のまま彼は短く返事をした。別に怒っている訳でもなさそうだ。
「何者だよ。」
「旅人だ。」
「はあ?」
「だから旅人だって言ってるだろ。」
ガルムは落ち着いた口調で言った。
「そんなに質問攻めにすることもありませんよ。」
「うるせえ!お前は黙ってろ!」
控えめであまり勝気じゃない美紀を男子はあっさり黙らせてしまった。美紀はまたか、と少し落ち込んだ顔をしている。(いつも美紀はこういう風になる事が多い)
「お前らの方こそ黙れよ。」
すかさず強い性格の赤音が言い返した。
「なんだとオラア!」
「もうよせ。」
殴りかからんばかりの彼らと赤音をガルムは制した。やはり言い方は静かで冷静だ。
「なんだよガルムとか変な名前だな。絶対偽名だし。」
「本名名乗れよ。」
「俺の名前はガルムだ。他にどう名乗ればいいんだ。」
周りの小学生(1~3年位?)はひそひそと何か話したりもしていた。それに気づいた男子(全部で3人)は小学生達が自分たちに注目している事に気が付いたらしく
「俺たちは見せ物じゃねえよ!あっちいけ!」
と追い払おうとした。小学生たちは後ろの方に下がった。
「もうやめろって。」
困った様子のガルムが言った。どうやらガルムは集団にまじったりするのが苦手らしい。
「かっこつけて一匹狼面した奴がよ。」
彼らでさえガルムが一匹狼だと感じたらしい。態度などを見ていると誰でも分かるのだろうか。いつも無表情で滅多に猛烈に怒ったりしない。(ケストが居る時は別)集団の中にいても誰とも会話せず、すみの方でじっとしている。
「なんで一匹狼面してんだよ。」
ガルムはゆっくりと視線を上げた。そして「一匹狼」と言った奴の目をじっと見た。にらみつけている。ケストを見る目とは違うと思う。その眼は、いや、彼自体がまるで敵を警戒する狼のようだった。男子たちは恐ろしい眼でにらまれてさすがにびっくりしていた。
「何だよ?」
当惑した様子で彼らは聞いた。しかし、ガルムの表情は鋭くにらんだまま変わらない。
「そんな目で見るなよ。」
ガルムは黙ったままにらんでいた。ピクリともしない。とうとう恐ろしくなって彼らは逃げて行った。そりゃあ、誰でも逃げたくなるだろう。
「ガルム?大丈夫?」
私は聞いた。
「ああ。」
「今の目何?」
赤音の問いに彼は答えなかった。
 
 公園にも居辛いのでそのまま4人で帰ってしまった。
「そろそろ行くか。」
そう言いながらガルムは荷物をかついだ。
「行くの?」
「ああ。いろいろと世話になったな。」
「また逢える?」
さみしそうに言う私にガルムは答えた。
「近いうちにまた顔を合わせるさ。」
そう言ってガルムは微笑んだ。彼のこんな顔を見たの初めてだったので少し驚いたがすぐに微笑み返した。
「じゃあな。」
彼は黄金色の夕焼け空の下を歩いていった。
「由紀ちゃんやっぱりガルム君がいなくなるのが寂しいんですね。」
美紀が言った。その通りだった。
 その夜ガルムは毛布にくるまって考えた。自分は由紀のことを好ましく思っているのだろうか?。そして、由紀に感じた妙な力のことを。彼女は人間のはずなのになにか魔力のような物を感じた。闇の世界の生き物の血は流れてないはずなのにそんな物感じたりはしないはずだ。彼女が一体どれほどの存在だというのだろうか。それにしても、明日はどこへ行こうか。
<解説>
喧嘩の話ですがガルム君の一匹狼ぶりや登場人物の性格などをかきたかったのです。

コメント(1)

・・・・こ、公園に行くって・・・何か変なような気が・・・

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