2005年10月アーカイブ

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きれいだなあ。これは虹です。(見れば分かるわい、そんなこと)土日に父の同窓会に行きその帰りに撮った写真です。近くにある車などを写さないようにしたらこんな構図に。(ちなみにエラノールの頭の中は中間試験が終わって試験勉強をしなくていい喜びでいっぱいです。)

※今日のお話※
 ガルムの旅 第三話魔狼の血をひく者
いよいよガルム君の正体に迫ります。
 ケストはニヤニヤと不気味な冷笑を浮かべてガルムを見ていた。ガルムはそんな彼をあの銀色の目でにらんでいた。私は(私=由紀)その場を呆然と見ていた。さっきまで鳴いていた雉やウグイス、カッコウ鳥も全く鳴かなくなっていて木々のざわめきが静寂を語るようだった。
ケストはぱっと見ると若くて周囲の女性が振り向きそうな美貌で髪の毛は茶色だ。
「旅人の姿を借りた少年は魔狼と人間の間に生まれた子、か。」
静寂を破ってケストが言った。
「それどう言うこと?」
訳が分からなくて尋ねた。(読者諸君も由紀ちゃんと同じ状態でしょう)
「俺の父は闇の世界の魔狼で母は人間なんだ。手から緑の光を出したりできるのはそのためさ。あれは魔術だ。」
「闇の世界?」
何のことやらさっぱり。
「ここと違って太陽がない世界さ。代わりに星があるがそれじゃこの世界の晴れた夜ほどの明るさにしかならない。だから闇の世界って言うんだ。そこには人間界にはいない生き物がいる。もちろん人間も何人かいる。魔狼とか、悪魔とか、悪鬼とか、魔術師とか。まあ悪魔、悪鬼って言ってもいろんな種類があるが。」
ケストが解説した。
「お話もいい加減にしろよ。」
ガルムがうんざりした様子で言った。
「そうだな。」
次の瞬間ケストはトンビ(鳶)に変身して飛んでいった。
「ガルムの両親や兄弟はどうしたの?」
「両親は亡くなった。俺は一人っ子だ。今のことは誰にも言うな。俺の正体のことは特はな。」
「言わないよ。」
あんまりガルムの言い方と目つきが怖いのでとっさにそう答えた。
 午後家に親友の山崎赤音(やまざきあかね)と霧島美紀(きりしまみき)が遊びに来た。二人ともかなりガルムの事が気にいったようだった。私がショックだったのはガルムが明日旅立ってしまう事だった。
「えー。明日行っちゃうんだあ。」
「俺は旅人だからしかたないさ。それに近いうちにまた顔をあわせることになるさ。」
「へえ、なら良かった。」
胸をなでおろした。昨日逢ったばかりなのに急にガルムが居なくなるのが寂しくなってしまった。
「由紀ガルムの事好きなんじゃないの?」
赤音がからかい口調で言った。
「え?あ・・・その・・。」
いつもなら笑いながら抗議するのに私の予想外のリアクションに赤音はびっくりしたらしい。
「どうしたんです?」
美紀が尋ねた。美紀はいつだって言葉使いがていねいだ。
「由紀?」
赤音も尋ねた。
「あ、何でもないよ。ハハハ」
私はそう答えてごまかした。ガルムは確かに魔狼の血が混じっていてあの目に何か恐ろしいものを秘めているように思えるかもしれないが午前中のあの出来事以来ガルムと一緒にいるととても安心するし親しみを感じているようにさえ思えた。いや、初めにあった時からほんの少しそう思っていたかもしれない。もしかして私は本当にガルムの事を?
<解説>
ガルムとケストの会話を整理するとガルムは魔狼の父と人間の母の間に生まれた子で闇の世界とは人間や魔狼、悪鬼や悪魔が住む星に照らされた暗い世界、となっております。お分かりかな?それと今回のテーマはガルムの正体だけでなく由紀のガルムへの想いですね。

懐かしき冬

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あんたの所もう雪降ったんけ!いえいえ違います。これは去年撮った写真です。なんか山が光ってますね。それにしてもきれいだな。(←もう終わりかい。手抜きだなあ。)

※今日のお話※
 ガルムの旅 第二話
さて、次は突っ込みどころ満載の変なお話にならないようにがんばろう。
 彼は口数が少なかった。クリーム色の長ズボンにねずみ色のTシャツ、その上から黒いフードは付いていない薄めのジャンバーを着ている。そして、何より私が注目したのは銀色の目だった。グレーではなく光るような銀色の目。でもその美しい目の奥には計り知れないほど狂暴なものが秘められているような気がした。
 彼の名探偵ぶりには驚いた。推理で私の事を言い当ててしまったのだ。初対面の人にはわからないようなことを。
 土曜日私は彼と散歩に出かけた。山の中をガルムと歩いていた。いろいろと話していたが突然黙り込んで立ち止まった。
「どうしたの?」
「静かに。」
ガルムは斜め下をにらんでいた。そのときの彼は危険に備えて身構える狼のようだった。やがてさっと顔をあげた。荒っぽい足音が聞こえてきた。男たちの話声も。
「一体何なの?」
「チンピラだ。」
「このあたりにチンピラが出るなんて初耳だけど。」
強そうな、怖そうな男たちが姿を現した。
「おーやあ?ガルム君じゃないか。いつも一人のお前が珍しいなあ。」
リーダーのような男がからかい口調で言った。
「てめえ何してんだよ。こんな所で。」
ガルムが言った。敵意がむきだしだ。
「かわいい女の子だな。俺たちと来いよ。」
男が手を伸ばしてきた。
「やめろ!」
ガルムがその手をつかんでひねった。男はわあっと叫んで手を引っ込めた。
「ったく!何しやがる!やっちまえ!」
男たちが襲いかかってきた。ガルムは手から緑色の光のような物を出して戦っていた。何あれ?魔力?まあほとんど殴ったり蹴ったりしていたが。ガルムは敏捷で男たちは彼に触れることすらできない。どんな攻撃もあっさりよけてしまう。まるでこんなのはもう慣れている、いつものことだ、というようなかんじだ。あっさりかたずいてしまった。残るのはあのリーダーの男だけだ。
「こんなヘボの寄せ集めで俺が倒せるわけねえだろ。なめてんのかケスト。」
あの男はケストと言うらしい。
「久しぶりだら挨拶しに着たのさ。また会いに来るさ。」
「ガルムのことしってるの?」
「ああ、こいつか。こいつはな、一言で言えば狼さ。五歳だった頃に両親を殺され施設に引き取られるがこいつは自分の特殊能力を制御できない上に狼のように狂暴な性格も持っていた。だから旅人になった。そうだろ?狼君?」
「黙れ!」
張り詰めた雰囲気が漂っていた。
<解説>
狼はしょせん狼で人にはなれないのです。

ネタにされる文鳥たち

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エステル:おい、お米落ちてないか探せ。
メレス:合点です!

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探せ、探せ。

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メレス:見つからんなあ。
エステル:あっち探せ。

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探し物はなんですか♪

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見つけにくい♪・・・・
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おっとっとっと(^ ^;

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文鳥:あんた人をネタにしとるやろ。
私:し、知らないなあ。

<解説>
いやあ、そうしないと成り立ちませんから。エステルの顔に影がさしています。

いつか撮った風景

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みなさん、超、超、お久しぶりです。これはいつ撮ったかさだかじゃありませんが(8~9月ぐらい?)とにかくいつか撮りました。それでは。

※今日のお話※
 ガルムの旅 第一話ガルム登場!
ついに小説化されたこのシリーズ!。けったいな題名ですがあらすじはある女子中学生が旅人ガルムにあう、てな感じです。
 あの日だった。私があの不思議な少年と逢ったのは。私は増田由紀。14歳で中学2年生。5時30分過ぎ頃私は学校を出た。秋も深まりあたりはすっかり薄暗くなっていた。向こうの街灯の光の下に誰かが立っていた。前を通り過ぎようとした所をその人に声をかけられた。
「こんな暗いのに一人で歩いてると危ないぜ。」
「あなた誰?」
私は聞いた。少年のようだ。私と同じ年位だろうか。
「ガルム・・・・ガルムだ。お前は?」
「増田由紀」
それにしても誰だろう。ガルム?変な名前だ。
「ここで何してたの?家へ帰らないの?」
「何もしてねえよ。俺は旅人だ。家はない。」
「へ?じゃあ今夜はどうするの?」
彼は答えなかった。
「家に来ない?」
「いいのか?」
私は、うん、と答えた。その後世間話をしながらガルムと一緒に歩いた。家は母と私で二人暮しだ。母は快く迎えてくれた。名前意外は何も分からない。一体どこから来たの?なぜ旅人なの?
<解説>
次号に続く!ガルムの旅第一話でした。