月と木

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はい、今日も写真展示館の展示品が一つ増えたダス。庭の近くで撮りました。なんかブレてるような気がするが気のせいかな?気のせいじゃないな。

※今日のお話※
 謎の少女
小説です。読んでネ。

ある雨の日、どっかのど田舎の一人暮らしの女子高生の誰かさんが雨がやんだ折を見て人狼聞いてくらーいムードになりながら買い物に行った帰り、首からカメラをさげた中1と思われるポニーテールの女の子を目撃しました。女子高生は最初は気にも留めませんでした。
 次の日、またその少女は現われました。女子高生は思いきって(この女子高生人見知りする時があります)
「何してるの?」
と話し掛けました。少女は振り向きました。このとき初めて気が付きましたが、少女はメガネをかけていました。
「写真撮り」
なるほど両手でカメラを持っています。もう夕方です。西をむいていたし夕日を撮ったのだろうと女子高生は思いました。
「どこに帰るの?」
「うん、灰色山脈に帰るんダス」
女子高生はぞっとしました。だってあそこはたくさんの恐ろしい竜が暮らす所です。とても人間の暮らせる場所じゃありません。少女は、一瞬はっとなり、黙って2、3歩き、立ち止まり振り向いて無表情のまま女子高生を見詰め、また歩き出しました。
「ちょ、ちょっと!」
少女を止めようと追いかけましたが少女は走り出しました。その走るが速いこと速いこと。角を曲がっていきました。女子高生も曲がりました。でも、その少女はもういませんでした。あれ?、と思ってあたりを見回しました。そして角の方に向き直ると、なんとそこには中型車ぐらいの大きさの青い竜がいたのです。手にはあのカメラをさげています。なんとなくあの少女を彷彿とさせます。
「もうじき暗くなるから気をつけようね・・・・フフフフ・・・・」
あの少女の声でしゃべりました。
「ぎゃーーー!」
急いで逃げました。追ってはこないようです。
「変な人」
少女こと青い竜は呟きました。
 翌日、近所の男性にこの事を話すと、
「あれはエラノールっていう十二歳の竜ですよ。なあに、怖がる必要はないですよ。食べたりしませんから。」
今でも写真撮りにくるエラノールを見かけるとのことです。
<解説>
どうでしたか?近所の男性って私なんですけど。

えー、しりすぼみだという意見をいただきましたので続編を作りました。女子高生が青い竜を見て叫んで逃げた直後から、翌日近所の男性にこの事を話すまでです。まあ、続編と言うよりは間に付け足した話です。

 急いで逃げました。追ってはこないようです。
「変な人」
少女こと青い竜は呟きました。(さて、ここからが続編だ!)
 
              ☆☆☆☆
 
 「あ、あの人鞄忘れてった。どうしよう・・・・。」
そこには鞄がおいてあった。(ここからは敬語は使いません)鞄を燃やさないように注意深く中をのぞいてみると登校日だったのかすでにやってある夏休みの宿題などが入っていた。こんな大事な物忘れるなんて放っておいたら宿題の苦労が水の泡なってしまう、と竜は思うのだった。少し迷ったが届けることにした。早速鞄を手に持ち女子高生を追いかけた。(女子高生があまり速く走るので人間の姿だととても追いつけなかった)もちろん雲に隠れながら追った。村の上を堂々と飛ぶわけにはいかない。さいわい、その日は曇っていた。あの女子高生を見つけるのは容易なことだった。家に慌てて入っていくのが見えた。かなり山の中にぽつんと建つ家だ。他の人に見られることはまずなかった。竜は輪をえがきながら下に下りていった。
 家の玄関前に立ち
「あのー、忘れ物ダスよ。」
呼びかけても返事はないしでてこなかった。おそらく竜が怖くて家の奥で震えているのだろう。実際、その通りだった。竜に殺されると思い、がたがた震えていてのだ。(当然の反応だ)仕方ないので玄関に置いておいた。豊作でかえって困るぐらいトマトがあるので一緒に置いておいた。もちろんその日は竜の家ではたくさんのトマト料理が作られたのは言うまでもない。窓からあの青い竜が飛んでいくのが見えたので、玄関であの竜は何をしていたのか気になって玄関に行ってみると忘れていった鞄とトマトが置いてあった。あの竜はわざわざ届けにきたのか、と不思議な気分になった。竜がこんな丁寧に忘れ物を届けてくれるなんて聞いたことがないからだ。その上新鮮なトマトまである。よくみるとトマトの袋には、
 このことはくれぐれもご内密に
と書いた紙が入っていた。彼女はその通りにあの竜のことは誰にも(近所の男性を除いて)話さなかった。

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へ?昨日ちゃんとコメント入れたのに入ってないやん。う~ん最後の方がしりきれとんぼ風やね。写真はちょっと幻想的ですなぁ。

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